チェルノブイリ救援・中部について
チェルノブイリ原発事故は1986年4月26日に起こり、広島型原爆500発分に相当するセシウム137などの放射能をばらまき、今もなお汚染地域の人々の生活に大きな影を落としています。ウクライナのチェルノブイリ原発事故被災者への支援を通じ、現地の自立を目指すNPO法人として活動。2011年からは福島原発事故の被災地支援も行っています。「チェルノブイリ原子力発電所事故および福島第一原子力発電所事故の被災者を救援する事業を行い、国際協力と人権の擁護に寄与すること」を目的としています。
団体設立のきっかけ
1986年4月26日に旧ソ連ウクライナ共和国でチェルノブイリ原発事故が発生。1989年に現地から名古屋工業大学の山里真助教授へ支援要請が寄せられ、中部地区の有志が集まり、1990年4月、ウクライナの被災者への支援と現地の自立を目指し『チェルノブイリ救援・中部』を発足。
ウクライナ・ジャーナリスト連盟傘下の「移住基金」が窓口として援助活動を開始する。
1990年8月には日本の民間団体として初めて援助物資を持って現地訪問をする。 2000年2月にNPO法人格を取得し、現在に至る。
ワンポイント:
団体概要
団体概要
池田光司
団体名
特定非営利活動法人チェルノブイリ救援・中部
所在地
〒460-0012
愛知県名古屋市中区千代田5-11-33 ST・PLAZA・TSURUMAI本館5B
TEL/FAX:(052)228-6813(月水金10時~17時)
E-mail:chqchubu@muc.biglobe.ne.jp
理事長
会員数
正会員 50(個人/団体)
賛助会員 173名 (個人/団体)
※2019年8月現在
設立
1990年4月 団体設立
2000年2月 NPO法人設立
援助事業対象国
ウクライナ、日本(福島)
機関紙
「ポレーシェ」隔月発行(年6回/650部発行)
活動目的
チェルノブイリ原発事故で被災した人々に対し、医薬品・医療機器支援や、現地人材育成支援を行うことで被災地の自立的な復興を目指すこと、また原子力災害についての国内外の理解を深めること。2011年からはチェルノブイリに加え、福島原発事故の被災地支援も行う。
活動実績
現地活動団体
チェルノブイリ・ホステージ基金
海外の協力団体
ジトーミル農業生態学大学、ほか
駐在員・現地活動団体
現地活動団体(福島)
放射能測定センター・南相馬(愛称とどけ鳥)
住所:〒975-0031 福島県南相馬市原町区錦町2-67
TEL:0244-24-5166
測定日:火・水・木・金 10:00~16:00
E-Mail:sokuteiminamisoma@gmail.com
放射能測定センター・南相馬(愛称とどけ鳥)は、市民による放射能測定所です。食品や水、土壌などに含まれる放射能を地元のボランティアが中心となって測定しています。また測定だけでなく、放射能に関することの情報を共有し、発信する場所となっています。
現地活動団体(ウクライナ)
チェルノブイリ・ホステージ基金
代表:イエフゲーニャ・ドンチェヴァさん
住所:maydan koroljova 12,Zhytomyr 10014、UKRAINE
「ホステージ基金」の役割は、被災者の救援に必要な現地の情報を集めて、日本側に伝えたり、日本からの依頼を現地に伝えたりして、救援がスムーズに行われるようにすること。日本から送られた資金(例えば医薬品購入、奨学金、粉ミルク購入のための費用)を管理し、救援に使ったお金の管理をし、結果を日本側に伝えます。また、年末に行われる「クリスマス・カード・キャンペーン」では日本から送られるたくさんのカードを、現地の病院や学校の子供たちに届ける、などの活動も行っています。
チェルノブイリ・ホステージ基金の由来
「チェルノブイリの人質基金」の意味。ウクライナの汚染地域の人々はチェルノブイリ事故で放射能汚染から逃れられない運命を背負ってしまった、という思いから、こんな名前を付けました。
ウクライナ駐在員
竹内高明。1961年岡山市生まれ。大学卒業後、奈良市で
小出版社に勤めていた86年4月、チェルノブイリ事故を知り、編集に携っていた雑誌でその特集に関わる。87年から94年まで豊橋市の自然食レストランで働きつつ、外国人労働者支援や環境問題関連の市民運動に参加。「チェルノブイリ救援・中部」の活動にもヴォランティアとして参加。94年9月より「チェルノブイリ救援・中部」駐在員としてキエフ在住。95~01年、キエフ言語大学にて、05~06年キエフ国立大学にて日本語講師を勤める。2013年3月帰国。