ロシアによるウクライナへの軍事侵攻反対の声明 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻開始から1年が経ちました。依然軍事侵攻は続き、多くの市民が甚大かつ深刻な被害を受けています。また、ウクライナ南部にあるザポリージャ原発は未だロシア軍の管轄下にあり、大事故につながる危険を抱えた状態と言われています。このような状況を鑑み、私たちはあらためてロシアによるウクライナへの軍事侵攻に強く抗議し、ロシア軍のウクライナへの攻撃の即時停止およびウクライナからの速やかな撤退を求めます。また、一日も早く原発を安全な管理下に戻すことを求めます。 私たちは、1986年旧ソ連で起こったチェルノブイリ原発事故の被災者となったウクライナの人々を30年以上にわたって支援してきました。被災者の方々は、原発事故により、突然故郷を追われただけでなく、長きに亘って心身の病に侵されるなど、この上ない苦しみを受けてきました。今、その人々が、ロシアの軍事侵攻によって命の危険にさらされています。侵攻によって故郷を追われた人々、爆撃による破壊を受けた人々、家族と引き裂かれた人々、空襲警報の中で暮らす人々、受けられるはずの治療を受けられない人々、・・・、挙げ切ることのできない苦しみを受けていると思います。為政者には、原発事故と軍事侵攻という二重の不条理を背負わされた人々の苦しみは、届かないのでしょうか。悲痛な叫びは届かないのでしょうか。市民を敵に仕立てて、武力の行使を続けていくのでしょうか。 一方、この苦しい戦時下の中、互いに助け合う人々がいます。医療機器や薬を必要とする人に届ける人々がいます。私たちは、自らも苦しい状況にある中、助けの手を差し伸べる人々に驚きと敬意を感じながら、そのような人々を支援しています。国を越えた市民同士の助け合いと支え合いが、命と希望をつなぎ、平和に向けた灯となり力となることを願います。いかなる理由があっても、市民の命と希望を奪い平和に向けた灯を消す武力行使は許されません。武力行使を即時停止してください。 武力や戦争で平和は構築できません。このことは、過去の2度にわたる世界大戦とその後の様々な国際紛争を経て、人類が学んだ教訓です。対話と外交による平和構築を求めます。対話と外交によって、核兵器使用と原発事故の危機を回避し、武力行使を停止させ、そして市民の命を第一とした復興へと未来が拓かれることを強く求めます。
2023年2月24日 2022年2月27日、当団体は「ウクライナ危機に関する声明」を発表しました。 これまでに、128団体/個人の方々からご賛同いただきました。 以下、声明文と賛同者、お寄せいただいたメッセージです。 引き続き、賛同を募集しております。こちらのページからお願いします。 なお、ウクライナへの救援活動については、 Statement on the Ukrainian Crisis(声明文・英語) Заяващодоукраїнської кризи(声明文・ウクライナ語) ЗАЯВЛЕНИЕ ВСВЯЗИСУКРАИНСКИМ КРИЗИСОМ(声明文・ロシア語) ウクライナ危機に関する声明 ロシア軍によるウクライナ侵攻に強く抗議し、ロシア軍のウクライナからの速やかな撤退を求めます。 私たちは1986年、旧ソ連で起こったチェルノブイリ原発事故によるウクライナの被災者救援にこの31年間関わってきました。世界最初の大規模な原発事故により多くのウクライナの人々が故郷を追われ、健康被害に苦しめられる現実を見てきました。被災地域の住民の方々はもとより、自らの犠牲を顧みずウクライナの為に働いた事故処理作業者とその家族の方々は今も苦しんでいます。ウクライナの人々に再びこうした苦しみを味わって欲しくありません。 この度のロシアによるウクライナでの戦闘行動は、改めてウクライナの人々にただならぬ苦難をもたらし、子ども達の未来にも大きな暗雲をもたらすものです。ウクライナ国内の問題に外国勢力が軍事力をもって干渉することは如何なる理由でも許されるものではありません。全ての国家間の問題は対話と外交により解決すべきであり、武力や戦争では解決できません。このことは過去の2度にわたる世界大戦とその後の様々な国際紛争を経て人類が学んだ教訓です。広島、長崎の原爆投下から70年以上経った今も、私たちは地球から核兵器を無くす事が出来ていません。核抑止力をもって戦争をなくす、という愚かな選択を私たちは断じて許しません。 この度、ロシア軍がチェルノブイリ原発を占拠した事で、今後どのような事態が起こるか国際的な不安が高まっています。私たちはロシア軍が速やかにウクライナから撤退し、いかなる軍事的手段も用いず、ウクライナとロシア双方の対話と外交によって、市民の命を第一とした新たな未来が拓かれることを強く求めます。 ============================ 声明賛同者とお寄せいただいたメッセージ 合計 128団体/個人賛同(2022.6.22時点) <団体>9団体 カトリック名古屋教区正義と平和委員会/そらとも/NPO法人新宿代々木市民測定所/一宮つぼみを守る会/市民がつくる災害に強いまちづくりの集い/さよなら原発ぎふ/名古屋NGOセンター 匿名希望2団体<個人>119名 門田一美/鈴村修/神田すみれ/城内志津/内藤小町/石川博仁/上田 務/上田晋一/遠山涼子/川村伸一/岩本美砂子/平野進一郎/半田博子/龍田麻子/明石雅世/富澤好子/稲葉 哲朗/柳瀬 要/山本みはぎ/池山美千代/伊藤かおり/古賀雅尚/高橋和江/藤井克彦/榎本清/杉下芳松/藤村伸次/稲垣康夫/村上光子/安藤正/舟橋憲秀/岡本早苗/池田美恵子/田中保子/宮下正一/神野美知江/神野英樹/伊藤しげ子/松田奈津子/伊神喜弘/小林元康/清水亮/大谷佐和子/笹原艶子/上田千津子/武藤聡/山盛三千枝/竜門克行/福田正博/兼松真梨子/黒瀬理行/宮川清/宮川信子/宮川信子/野田睦/伊東良子/加藤克俊/戸村京子/平嶋麻紀/大下雄二/田中保子/田口美智枝/増田奈緒子/伊藤和美/神戸郁夫/杉山碧/近田美保子/吉田弥生/児玉潔明/金広美/安達葉子/青柳清子/高橋信/杉戸ひろ子/川添清志/中野充/山本三七子/福竹肇/服部茂子/齋藤正子/加藤滿里子/大家のぶえ/児玉みゆき/小林邦彦/井指貞子/山本典子/山田美重子/川崎純子/ヨシミミドリ/坪内美恵子/柳瀬 要/竹中順子/大場一哉/鈴木正浩/吉沢直樹/大嶽恵子/亀井裕子/安永友和/出口信之/ヒラカワヒロトシ/森みゆき/平川宗信/中島隆宏/小牧崇/池谷美佳/板垣洋子/榎本清(自由と人権)/長町諭 匿名希望 11名 <賛同に合わせて寄せられたメッセージ> ======================= そらとも/ウクライナの惨状に心痛めています。戦争が生み出す悲しみと憎しみは、永遠に続きます。戦争、絶対起こしてはいけません!ウクライナ危機への声明に心から賛同いたします。 城内志津/毎日のウクライナ危機の報道に胸を痛めています。世界各国や企業はあらゆる平和的手段でこの惨状を止めていただきたいです。ロシアのウクライナ侵攻に強く抗議します。 内藤小町/活動をとても応援しております。少しでもウクライナの力になりたいです。 石川博仁/世界の人々の心からの訴えがこの残虐な事態を即刻終わらせることを切に願います。 明石 雅世/声明文に賛同します!!世界に平和を。ウクライナへの攻撃を今すぐにやめて、そして、武器のない世界を創りましょう。 市民がつくる災害に強いまちづくりの集い(瀧川裕康)/すぐに戦争中止 匿名/ウクライナに安心して過ごせる日常が戻ることを祈っています。 匿名/今こそ日本から「戦争」と「核」の恐ろしさと虚しさを発信することが求められています。 匿名/"原発事故で被災された上に今度は戦争被害なんて、あってはならないです。何とかすぐにでも止める事が出来ますように。" 匿名/チェルノブイリ原発事故によるウクライナの被災者の皆さんのことを思うととても胸が痛みます。1日も早く平和な方法で戦いが終わって欲しいです。 匿名/戦争も核兵器・原発も誰一人として幸せにはできません。全ては繋がっているのですから。 伊東良子/大人の大きな間違いに子どもを巻き込むことはできません。ウクライナの子どもたちが正しい眼差しをもって成長して行けるよう、末永い援助をしたいとおもいます。 加藤克俊/無意味な死や破壊があってはならないと思います。 平嶋麻紀/戦争そのものが非人道的です! 大下雄二/愚かな戦争はすぐにやめるべき 森みゆき/直ちに停戦となることを心より願っています 中島隆宏/原発事故、ロシアの攻撃によって2重の苦しみを受けている人々への連帯のための行動をリードしていただきたい。 榎本清(自由と人権)/ウクライナへの支援活動に、支持と共感と敬意を表明します。寄付後のご丁寧な報告もありがたく、信頼を感じました。友人・知人にも広く知ってもらうようにします。今必要なの武器の援助ではなく、生活支援・医療支援だと思います。ロシアを初め、すべての外国の軍事力はウクライナから出ていいかなくてはなりません。 長町諭/武力での支配を許してはならない |
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